事業報告

Seminars and Events Report

【定員に達したため受付終了】日本語学習支援者になるための講座

「日本語」をキーワードに、外国人住民と地域でともに暮らすことを目指して、多文化共生、やさしい日本語でのコミュニケーション、日本語の特徴などについて、受講者同士でともに考えながら学びます。

全3回の詳細は、チラシをご確認ください。

*This event will be presented in Japanese

日時 2025年5月17日 (土) 13:30~16:30
2025年5月24日 (土) 13:30~16:30
2025年5月31日 (土) 13:30~16:30  
場所 札幌国際プラザ(中央区北1条西3丁目札幌MNビル3階)
定員 40名程度(先着)
対象 原則として、全3回に出席できて、地域の外国人と日本語でコミュニケーションしたい人、日本語ボランティアとして活動したいと考えている方。日本語教師の資格や、外国語のスキルは不要。
参加料 無料

「日本語学習支援者になるための講座」を開催しました

~外国人住民とともに生きる地域を目指して~

札幌市では、外国人住民と日本人住民が安心して暮らせる地域づくりを目指し、「多文化共生」や「日本語教育」の推進に取り組んでいます。
札幌国際プラザでは、日本語学習支援についてともに学び、地域での外国人住民との関わりを考えることを目的として本講座を開催し、多くの方にご参加いただきました。

講師による多様な視点の提供

1日目は、NPO法人国際活動市民中心(CINGA)の新居みどり氏を講師に迎え、外国人住民の置かれている状況や、日本語学習支援の多様な取り組みについてご紹介いただきました。
「教える」だけでなく、さまざまな形で支援に関わることができるという気づきを得た参加者も多くいました。

また、一般社団法人北海道日本語センターの二通信子氏から「やさしい日本語」についてご講義いただきました。
やさしい日本語の使い方に加え、相手の話をしっかり聞く姿勢の大切さなど、日常のコミュニケーションにも役立つ内容が紹介されました。

2日目には、一般社団法人北海道日本語センターの阿部仁美氏より、コミュニケーションのための日本語の特徴を教えていただきました。
学習者にとって、日本語のどのような特徴が難しいか、ということを学ぶことで、実際のコミュニケーションで相互理解の助けになります。
後半には、実際に外国人協力者を招いて、「やさしい日本語」で話してみる場を作りました。

3日目は、参加者がグループに分かれ、地域で「日本語学習支援者」としてどのような活動ができるかをテーマに、架空のプロジェクトを企画・発表するワークを実施しました。
活動のイメージを具体化することで、今後の行動につなげる機会となりました。

ボランティア団体とのつながりの場も

また、講座の最終日には、地域で活動する日本語ボランティア団体とのマッチング会を開催しました。
今年度は4団体が参加し、修了者がそれぞれの活動内容について直接話を聞くことができる場となりました。
実際にこの機会を通じて、ボランティア登録に至った例もあり、支援の第一歩として有意義な取り組みとなりました。

高まる日本語教育への関心

受講後のアンケートでは、「外国人とのコミュニケーションに対する心理的ハードルが下がった」「地域の中で外国人住民と積極的に関わっていきたい」といった意見が多く寄せられました。
講義に加えて、実際に外国人住民との会話の機会を設けたことで、その存在をより身近に感じるきっかけとなったという声も聞かれました。

本講座は、申込開始直後からたくさんの申し込みがあり、定員を増やして開催しました。
札幌における日本語学習支援や多文化共生に対する市民の関心の高さが改めて確認されました。
今後も、誰もが安心して暮らせるまちづくりに向けて、日本語教育をはじめとする支援体制の充実に取り組んでいきます。

コミュニケーションのための「日本語の特徴」

地域でのプロジェクトを考えて発表する参加者

日本語を学習している外国人と「やさしい日本語」で会話する様子

興味のあるボランティア団体に話を聞きに行く修了者

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