事業報告

Seminars and Events Report

セミナー「外国人とともに暮らすためのことばとコミュニケーション」

札幌で暮らす外国人が増える中、多様な人々とどのようにつながっていくのか一緒に考えてみませんか。また、コミュニケーションを円滑にするツールとして「やさしい日本語」についてもお話しします。

内容:
 ●第1部「外国人と地域で暮らす ことばと多文化共生」
(講師: 特定非営利活動法人国際市民活動中心(CINGA) コーディネーター 新居 みどり 氏)
 ●第2部 「コミュニケーションのための“やさしい日本語”」
   (講師: 一般社団法人 北海道日本語センター)

※本セミナーは、「日本語学習支援者になるための講座」の第1回講座をオープンセミナー形式で実施するものです。

*This event will be presented in Japanese

日時 2025年5月17日 (土) 13:30~16:30  
場所 札幌国際プラザ(中央区北1条西3丁目札幌MNビル3階)
定員 40名程度(先着)
対象 どなたでも
参加料 無料

セミナー「外国人とともに暮らすためのことばとコミュニケーション」事業報告

※本セミナーは、日本語学習支援者になるための講座の第1回をオープンセミナー形式で実施したものです。

 2019年、「日本語教育の推進に関する法律」が公布・施行され、外国人に対する日本語教育は、国、地方公共団体、そして事業主の責務として明記されました。
 これを受け、札幌市においても2023年4月に「札幌市多文化共生・国際交流基本方針」が策定され、基本目標の一つである「だれもがつながり伝えあえるまち <コミュニケーション支援>」の柱として、日本語教育の推進が掲げられています。

 このような背景のもと、外国人住民と日本人住民がともに暮らす地域社会のあり方を「日本語」をキーワードに考えることを目的としたセミナーを開催しました。

【第1部】

 特定非営利活動法人国際活動市民中心(CINGA)の新居みどり氏を講師に迎え、日本における外国人住民増加の背景や、彼らが日常生活の中で直面する課題についてご講演いただきました。後半では、他地域で実施されている日本語教室の写真をもとに参加者同士が意見交換を行い、「日本語学習支援者」としての多様な関わり方について理解を深めました。

【第2部】

 一般社団法人北海道日本語センターの二通信子氏より、「コミュニケーションのためのやさしい日本語」に関する講義が行われました。
具体的な「やさしい日本語」の作り方のみならず、相手の発話を待つ姿勢の重要性といった、双方向的なコミュニケーションにおける実践的なポイントについても学びました。
コミュニケーションは互いの協働によって成り立つものであり、その一つの手段として「やさしい日本語」が非常に有効であることが強調されました。

 本セミナーには、全3回の日本語学習支援者養成講座の受講者43名に加え、本セミナーのみの参加者35名、合計78名が参加し、盛況のうちに終了しました。
 本セミナーを通じて、札幌市における多文化共生および日本語教育への関心の高まりを改めて実感することができました。

第1部「外国人とともに暮らす ことばと多文化共生」

参加者同士で写真を見ながら話し合う様子

第2部「コミュニケーションのためのやさしい日本語」

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